Photo : TAKUYA NAGATA(W)Text : KAZUKI ARUCHI(文喫 六本木)

身に纏うものの条件。まずは肌になじむこと、自分にフィットすること。そして、その先にあるのは、意識が変わること、ではないでしょうか。身に纏うことで背筋がしゃんとする。身体の真ん中をぴんと張った糸が通るように、自分を引き上げてくれる。あるいは、そんな状態とは真逆の、どろどろと移ろう自然体を肯定してくれること。

「書肆參伍」はTHREE、そしてFIVEISM × THREEの世界観を複数の本によって表現する、期間限定の本屋です。その中心にあるテーマは2021年のTHREEのホリデーコレクションのコンセプトである「数秘術(Numerology)」。数秘術は数にシンボリックな意味を読み取る思想で、誕生数、姓名数による占いにも用いられています。

人類の歴史とともにあった数というシンボルは、芸術家たちにインスピレーションを与えてきました。数は、力のある象徴的な記号です。数は、そこにはないもの、見えないものを指し示します。その性質が、見えない精神のスタイルを定め、突き進む力の源泉となってきたのです。

忘れられない物語、未来を変える思想、人々を突き動かす音楽、誰かの人生を変える一編の詩。見えないものを指し示す記号が、現実に作用し、魔法の呪文のように世界を変えていく。見えないものの力を「数」に託して、身に纏う。そんなことを「数秘術」という言葉からイメージしました。 見えないものを身に纏う。それは本と化粧品の共通点でもあります。化粧品は、目に見える変化だけでなく、自分と向き合う時間を通して自己肯定感を高めてくれる。本は、読むことで凝り固まった考え方を変えてくれる。「書肆參伍」では、本との出会いを通じて、多様な自分を肯定する力、見えないものが与えてくれる力を、自分自身に感じて欲しいと願っています。

ブックイベント
VISIONARIUM THREE Numerological Bookstore「書肆參伍 -shoshi sango-」