今朝、窓を開けると、秋の風が穏やかに部屋の空気を澄んだものに変え、小鳥たちのさえずりと一緒に、どこからともなく、細く小さな音でピアノの音色がすべり込んできました。テレビをつけるのが惜しい気がして、メロディを耳に楽しませながら、朝食を食べ、実家から届いたばかりの、山桃の甘酸っぱいジャムをトーストにたっぷりのせて。ふと、まるで、どこかヨーロッパの小高い丘のホテルの一室で、朝食を楽しんでいるような気がしてきます。

そう、目の前の景色は「視点」によって編集していくことができるのです。このシーンにタイトルを付けるならば? と頭のなかで想像してみます。「#旅先の朝ごはん」なんてどうでしょう? すると不思議なことに、気持ちに変化が訪れます。そうだ、今朝は、少し高いヒールを履いて、大好きな秋のコートを羽織ろう。首には薄手のウールのストールを巻いて、髪は軽やかにブローしよう。オータムニュアンスのアイカラーやチークで目元や頰を彩れば、街路樹の葉の色づきとシンクロしたりして。ヨーロッパの石畳の上を歩く自分の姿を想像しながら。

世界は、突然に広がります。いつもの日常の中で、さりげなく、その視点を変えるだけで、簡単に。お洒落って、そんなさりげない工夫から始まるのだと思うのです。さあ、秋のお洒落を、ちょっとした気づきから楽しく始めてみませんか?