クリームな気分

先週発売になったTHREEのオータムコレクション。その中から今日お話ししたいのが、「ディメンショナルビジョンアイパレットアリー」。4種のクリームアイシャドウが入った、秋色のパレットです。

クリームというテクスチャーだけあって、とても薄膜でつく新しいパレット、通称「アリー」。実際につけてみると、まぶたの皮膚を透かして、目まわりの肌の質感にすーっと溶け込んでいきます。
それでいて色には深みがあり、遠目から見るとしっかり発色。でも、近くで見るとものすごく透明感もあって…。この不思議な二面性が、エフォートレスな自然体と、美しさを極めた洗練を両立しているような気がします。

ブラシとチップも内蔵されているけれど、指でも簡単に仕上げられます。クリームだから伸ばしやすく、ぼかしやすく、なじませやすい。つまるところ、テクニックいらずです。
そしてまだ暑い今の時期、私的なおすすめの使い方は、まぶたのブロックごとにポイント使いして、各色の境界線を指でなぞってぼかす使い方。

私は、
・右上(アミケブル)を上まぶたの目頭側に
・左下(トニック)を上まぶたと下まぶたの目じり側に
・左上(リルト)を黒目の上、目と眉の中間くらいの位置に
・右下(ダンス)を目頭に少々
塗ってから、それぞれの境界線を指でぼかして仕上げています。私的なHow toですが、シームレスなグラデーションを楽しめ、アイシャドウを薄膜に保つことでヨレも防げるので、おすすめです。

そう、皆さんの中には「クリームを重ねるなんてヨレそう…」と心配されている方もいらっしゃるはず。やはりクリームですから、さらっとした質感に変化はするものの、パウダーよりはフレキシビリティ(ヨレとは言いません)があるのは事実です。
そこでおすすめのもう一つのTipsが「まぶたのベース作り(をし過ぎないこと)」です。プライマーやファンデーションをつけるとき、まぶたの上はごく少量に抑えて。その上からルースパウダーをしっかりなじませて、クリームアイシャドウをまぶた上にホールドできる状態をつくっておきましょう。
目まわりのくすみや血管は、目頭の上や下まぶたに出やすいので、ファンデーションやコンシーラーはそこにだけつけ、まぶたの上は控えてみてください。

今回写真に撮ったパレットは、03番「EYE OF THE STORM」。THREEのアーティストたちが「ものすごく雰囲気が出るんですよ!」と熱弁するこのパレットのアクセントになるのは、右上のスモーキーなダークカラー。「肌の質感を残しながら、じわっとまぶたを染めるのは、クリームテクスチャーならでは。これがもしパウダーだったら重くなりがちな色だけれど、すごく軽やかだし、こなれた感、余裕を感じさせる色なんです。ダークな色ですが、ライン使いに限らず、ぜひまぶたに薄く伸ばしみてください」とのこと。

ぜひ今日お伝えしたTipsもお試しいただきつつ、この秋の新作「ディメンショナルビジョンアイパレットアリー」を一層楽しんでみてくださいね。