考える時間

もう3か月ほど前のことになってしまうのですが、東京都現代美術館の企画展で、深い感動と興奮を体験しました。そのときのことについて、おもしろいことと語ることが大好きな部長に話したところ、部長もその展示を見に行ってくれ、その後お互いの感想をシェアする(闘わせる?)時間がありました。立ち話の雑談だったつもりが、話は(予想通り?)飛躍し、やがてTHREEというブランドの立ち位置、方向性の内容に。
1時間半ほど、ときに早口に、ときに考えながら、話は止まりませんでした。そして最後、部長が私に聞きました。「人はどうしてメイクをしたりスキンケアをしたりするのだと思う? その2つをする理由は、違うのかな?」と。

私は以前からその答えを自分の中に持っていたのですが、その質問までの話の経緯や、その場で改めて聞かれた意味を考えると、すでに持っていた答えをそのまま口にすることがはばかられました。
「今じゃなくていいから、ちょっと考えてみて教えてよ」と言われ、はいと言ったものの、あれからすでに3か月弱…。電車の中で、散歩の中で、お風呂の中で、いつも考えているのですが、それらはまだ、他者向けの言葉にまとめて報告できるほどの解に私の中で達しておらず、問題は宙ぶらりんなままです。
このままその質問から逃げてしまおうおか(部長も忘れているだろうし)、とも思っていたのですが、今ほど「考える」のに適した時間はありません。同僚が先日言っていた、「自粛中の今やらなかったことは、この先も一生やらない」という名言にお尻を叩かれ、ならばと思っているうちに4月も後半。あとで振り返ったときに、少しでも良い時間だったと思える時間を増やせますように。