過去にほとんど経験したことがないような記録的な台風の猛威。その翌日の蒸し暑さを経て、東京にもやっと本格的な秋を告げる気候が訪れました。台風の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げると同時に、皆さまの安全と尊い日常がどうか少しでも早く戻って来るよう、強くお祈りします。

今回の台風の中で、「自然にはどうしたって敵わない」という言葉を何度も聞きました。自然はいつもただそこに存在しているだけ。それこそ自然に、自然として。一方でまた私たちも、自然の一部であり自然そのものである…。そんなことをゆるやかに考えながら、自然界の中で自然と共に生きる責任と覚悟の必要性を、改めて感じるのでした。

近年大きな自然災害があるたびに、激しく進む環境問題の深刻さを目の前に突きつけられます。一個人としての生活の中で、自然環境に対して不誠実な自分。仕事を通じた生産活動の中で、環境問題に対する責任を果たしきれていない自分たち。探せば情けないほど色々な問題が見つかり、悲しくなったり途方に暮れたり。地球を守るためには、私たちはもう何もしてはいけないのではとさえ思う時もあります。けれど私たちは、私たちの創造にいくつかの意味や答えをたしかに持っていて、それを信じて「明るい方を目指して進む」しかないのです。

以前、環境問題にとても積極的に取り組まれているアウトドアのブランドの代表の方に、もの作りと環境活動の間で感じる葛藤を相談したことがあります。「僕たちもいつも矛盾を感じながらやっていますよ。矛盾を感じない日はないくらいです。それでも、良いと思うことはやった方がいいのです。どんなに小さくても、やらないより絶対にいいのです」

そのときの真っ直ぐな言葉は、大きく複雑な問題の中で揺らぐ心の支えになっています。自然を尊重し、自然の一部である自分たちを慈しむ。そんな私たちができること。THREEの中での私たちの取り組みや考え方について、この場でも時々紹介できたらと思っています。