Keep Positive

過去にほとんど経験したことがないような記録的な台風の猛威。その翌日の蒸し暑さを経て、東京にもやっと本格的な秋を告げる気候が訪れました。台風の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げると同時に、皆さまの安全と尊い日常がどうか少しでも早く戻って来るよう、強くお祈りします。

今回の台風の中で、「自然にはどうしたって敵わない」という言葉を何度も聞きました。自然はいつもただそこに存在しているだけ。それこそ自然に、自然として。一方でまた私たちも、自然の一部であり自然そのものである…。そんなことをゆるやかに考えながら、自然界の中で自然と共に生きる責任と覚悟の必要性を、改めて感じるのでした。

近年大きな自然災害があるたびに、激しく進む環境問題の深刻さを目の前に突きつけられます。一個人としての生活の中で、自然環境に対して不誠実な自分。仕事を通じた生産活動の中で、環境問題に対する責任を果たしきれていない自分たち。探せば情けないほど色々な問題が見つかり、悲しくなったり途方に暮れたり。地球を守るためには、私たちはもう何もしてはいけないのではとさえ思う時もあります。けれど私たちは、私たちの創造にいくつかの意味や答えをたしかに持っていて、それを信じて「明るい方を目指して進む」しかないのです。

以前、環境問題にとても積極的に取り組まれているアウトドアのブランドの代表の方に、もの作りと環境活動の間で感じる葛藤を相談したことがあります。「僕たちもいつも矛盾を感じながらやっていますよ。矛盾を感じない日はないくらいです。それでも、良いと思うことはやった方がいいのです。どんなに小さくても、やらないより絶対にいいのです」

そのときの真っ直ぐな言葉は、大きく複雑な問題の中で揺らぐ心の支えになっています。自然を尊重し、自然の一部である自分たちを慈しむ。そんな私たちができること。THREEの中での私たちの取り組みや考え方について、この場でも時々紹介できたらと思っています。

出会い





「手が肌にあたらないように。肌に触れて良いのは泡だけです」と指導を受けたのは、もう何年も前のこと。「汚れ一粒につき泡一粒」と肝に銘じて、熱心な泡立て作業から始まるTHREEの洗顔ルーティンに、この秋変化が生まれました。

というのも、先週発売になったバランシングラインの新洗顔フォームが、はじめから泡で出てくるポンプタイプに生まれ変わったから。最初は「上質な泡は自分で泡立ててこそ」と思っていたのですが、やっぱり便利ですね。

なんでも便利が一番という主義では決してないのですが、泡立ての一仕事から解放されると、自然と「洗い」の作業を丁寧に行うようになっている自分に気づきました。手間の余裕、心の余裕ができたのかもしれません。手のひらに泡をたっぷり出してから顔に伸ばし、中指や薬指を使ってクルクルクル。小鼻、口の横。こめかみ、生え際。意外とおざなりにしがちな、鼻の上、鼻の下、口の下。そして耳下腺。じっくり洗っていると「なるほど。顔も皮膚も、本当に凹凸でできているのだな」と実感します。洗顔タイムに自分の顔と立体的に向き合うという面白い体験です。

THREEが今までなかなか泡タイプの洗顔フォームに踏み切れなかったのは、やはり妥協なき泡質にこだわっていたから。弾力があって、へたれなくて。それでいて柔らかく、密度の高い泡。そんな稀有な泡を、ナチュラルな原料から実現するとなると(しかもはじめから泡状で出てくるように)、そのハードルは高すぎると言っても過言ではなかったそう。もちろん、「オーガニックコスメだからこれくらの泡立ちで勘弁してください」とは絶対に言えません。期限ギリギリまで「あと少し」と調節を続け、新バランシング全7アイテムの中でも最後の最後に処方決定したのが、この洗顔フォームだったのでした。

柔らかすぎず、固すぎず。顔と手の間でフワフワ感を保ちながら。小さな汚れまで優しく落としてくれるこの泡に出会えるまでの長かった道のり。「質感で洗っている」という感覚が、なんとも心地いい最近です。

普通を超えたその先に

お腹が空いてくる夕方の時間帯に見つけてしまったこの写真は、THREE AOYAMA 新REVIVE KITCHENの試食会のときのスウィーツ。優しく濃厚なガナッシュ。ザクザクのクランブルから香る強いスパイス。香ばしいイチヂクと複雑な酸味のバルサミコ。最後には、クールでエレガントなミルクジェラートを添えて…。甘くて、華やかで、個性的で。優しくて、膨らみがあって。それはそれは夢のような食べ物だったなぁと、美味しい記憶が蘇ります。

11月1日にリニューアルするREVIVE KITCHENのメニューを監修している森枝幹さんは、クリエイティブな食を作る方なだけあって、お話も面白い方。「美味しいものが美味しいのは当たり前で、そのままでいいなら良い素材を買えばいいだけのこと。僕がやりたいのは、全然違う素材同士を足して、不思議だけどすごくいい味がするよね、ということ。その考え方ってTHREEと少し似ていますよね」

たとえば、酸っぱすぎて食べにくい食材であっても、その酸味を薄めるのではなく、むしろ酸味が生きる食材と組み合わせて面白い味を創り出したい、という森枝さん。「普通に美味しいというところで止めないで、もっと個性を出したい」という思いの先にあるのは、計り知れない美味しさ。新REVIVE KITCHENのオープンまであと3週間と少しです。

PAST JOURNAL