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#057_2 「愛について」La définition de l’amour


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FEATURES #057_2


人が「愛」について考えるようになったのは、一体いつからなのでしょうか。
「愛とは。」古代ギリシャからシュルレアリスムの時代まで、6人の偉人が残したそれぞれの定義に耳を傾けてみましょう。

“Ce qu’on n’a pas , ce qu’on n’est pas , ce dont on manque , voilà les objets de l’amour.”

Platon

「私達にないもの、私達でないもの、私達に足りないもの。
それが愛の正体である。」 

プラトン

プラトン(BC427-BC347)
古代ギリシャの哲学者。「真に完璧な実在」とは「イデア」であり、現実世界に存在する人間が知覚しているものや概念はその「似像」に過ぎないと説いた。

“La mesure de l’amour,c’est d’aimer sans mesure. ”

Aurelius Augustinus

「愛の尺度は、限りなく愛することだ。」

アウレリウス・アウグスティヌス

アウレリウス・アウグスティヌス(350-430)
4~5世紀に北アフリカで活動したキリスト教哲学者。中世ヨーロッパにおける「教会」という国家を超越する思想の基盤を作った。
著書『告白』では、若い頃の自身の罪や愛の苦悩が語られている。

“L’amour, tel qu’il existe dans la société,
n’est que l’échange de deux fantaisies
et le contact de deux épidermes.”

Nicolas Chamfort

「この社会に存在する愛とは、
ファンタジーの交流と、皮膚の接触に過ぎない。」

ニコラ・シャンフォール

ニコラ・シャンフォール(1741-1794)
フランスの劇作家・モラリスト。
革命期にはジャーナリズムでも活動したが逮捕され、革命への熱狂と挫折、幻滅を綴っている。

“L’amour
(hélas! l’étrange et la fausse nature!)
Vit d’inanition et meurt de nourriture.”

Alfred de Musset

「愛(奇しくも怪しく、性質ごと誤っているそれ)とは、
渇望の中で生き、満たされたら死ぬ。」

アルフレッド・ド・ミュッセ

アルフレッド・ド・ミュッセ(1810-1857)
フランスのロマン主義作家。ロマン主義演劇を代表する劇作家で、詩や小説も手掛けた。
「世紀児の告白」は年上の女流作家ジョルジュ・サンド(初期のフェミニストとしても著名)との交際をもとに書かれた長編小説。

“L’amour est à réinventer. ”

Arthur Rimbaud

「愛は再び創造されなければならない。」

アルチュール・ランボー

アルチュール・ランボー(1854-1891)
フランスの詩人。10代の後半に当時妻子持ちであった詩人のヴェルレーヌと愛人関係になり、
詩人としての才能を発揮するも、20代前半で詩人の活動を辞め、貿易商人となった後37歳で早逝。

“L’amour , c’est quand on rencontre
quelqu’un qui vous donne de vos nouvelles.”

André Breton

「愛とは、新しい自分に出会わせてくれる他者との出会い。」

アンドレ・ブルトン

アンドレ・ブルトン(1896-1966)
フランスの詩人・文学者で、シュルレアリスムの創始者。1924年の「シュルレアリスム宣言」でその定義を明確に立て、シュルレアリスムを組織化し拡大した。

「愛とは」…。もしどこかの日常の中で、その存在を感じ考える機会がめぐってきたとき、自分の心の内側をじっと観察してみると、そこにまた新しい発見があるかもしれません。新しい「愛の定義」が、今日もまたどこかで。

*引用元の文意を汲んだ上で、編集者の理解を込めた翻訳を紹介しました。