HUMANITY

〈AIMING スペシャルインタビュー #001〉
Rie Omoto & Missy Rayder(ファッションモデル)

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〈Special Interview for AIMING〉

#001

RIE OMOTO リエ・オオモト &
MISSY RAYDER ミッシー・レイダー

THREEのグローバル クリエイティブディレクターRIE OMOTOと
モデルのMissy Rayderは、20年近くに渡って親交を深めてきた友人同士。
休日の午後に開かれたホームパーティーで
ふたりが改めて語る過去と今の自分、そして女性の美しさとは。

ブルックリンの閑静な住宅街ボーラム・ヒル。RIEの自宅ロフトに夫と5歳になる息子を伴って訪れたミッシー。モデルとしてのモードな顔とは異なり、リラックスした笑みをたたえた素顔からは、母として女性としても満ち足りた日々を送っていることが伝わる。撮影のため世界各地を飛び回るRIEも、今日はオフモード。得意の料理とセンスのよいプレゼンテーションでゲストをおもてなし。窓から差し込む陽光がふたりの素肌を輝かせる夏の午後、ロゼワインを片手におしゃべりが始まる――。

“美容トークに花を咲かせて”

RIEとミッシーが顔を合わせれば、美容ネタのキャッチアップはいつものこと。今から遡ること8年前、記念すべきTHREEの1stコレクションでモデルを務めて以来、ミッシーはプライベートでもTHREEのファン。それだけに、取材当時は発売前であったTHREEの新スキンケアAIMINGの登場に興味津々の様子。「エミング クレンジングバーム」の蓋を開けると、「なんて官能的な香りなのかしら! 一体何が使われているの?」と感嘆の声をあげる。
「ローズ、ゼラニウム、ラベンダーにローズマリー、そしてフェンネル! いくつにも重なった自然の芳香に心がほぐれるでしょう? 忙しくも充実した毎日を送ってきた自立した女性のために、肌だけでなく心も精油のブレンドでベターな状態へと導くの」とRIE。クレンジングバームを手に取り軽くマッサージしてから洗い流すと、オイルが浸透して肌は驚くほどしっとり。メイク落としのためだけでなく、トリートメント効果もあるクレンジングという概念に、ミッシーもすっかり魅了されたよう。その後もクリームまで全5アイテムに手を伸ばし、その香りとテクスチャーを味わうようにうっとり目を閉じる場面も見られた。

“ふたりの出会い”

まるで姉妹のように頬を寄せ合い会話に興じるふたりの出会いは、なんと18年前。写真家マイケル・サンダーズによるFace Magazineの撮影だったという。当時ミッシーは22歳。「ショートカットで、とてもクールだった。私は強くてしなやかな女性が好きだから、ミッシーのことは前から大好きだったの」とRIEは語る。「初対面で意気投合したのよ。RIEは才能豊かで、あらゆる面でクリエイティブ。そして何より、彼女のもつスピリットに惹かれたの!」とミッシーは振り返る。そんな彼女たちはそれから幾度となく一緒に仕事をし、人生のステージを駆け抜けてきた。

“20代の頃”

20代の頃を聞いてみると、ミッシーは「自分の世界を大事にして独りで過ごす時間も多かったけど、とにかくよく働いたわ」と語る。当時のファッション界はさぞかし華やかだったに違いないが、パーティーライフは “ほどほど”に普通の生活を送っていたとか。周囲に流されず自身を客観視できる、そこに彼女の聡明さが光る。だが、30代で迎えた妊娠期間はそんな冷静さを完全に失うほどの葛藤があったという。「赤ちゃんに何かあったら……って常にナーバスで恐怖を感じていて、妊娠中は地獄のようだった。でも、出産した瞬間からは大船に乗った気分に。子育てを通じて、内向的だった自分がもっと社会や周囲の人たちと自然に関わることができるようにもなったの」

一方RIEは、「19歳で岡山からロンドンに飛び出したわけだけど、両親にとっては娘が月にでも行ってしまう感覚だったみたい(笑)。田舎ではいつも私は“変わった子”だったけど、ロンドンでは皆が風変わりで。はじめて自由を感じたわ」
セックス・ピストルズらの音楽に心酔し、夜毎ライブやクラブに通う日々。固定概念にとらわれず自由でいて懐が深い、そんなRIEのキャラクターはロンドンでの刺激的な暮らしによって形成されたのだろうか。「言葉ではなく感性で響鳴を受けることが素晴らしいって思っていたの。先のことなんて考えず、ただその日その日を謳歌して。お金もなかったから、健康や美容なんて二の次だったわね」

“そして今過ごす時間”

夢中で働いてきた20〜30代を経た今、ふたりのライフスタイルは極めて健康的だ。RIEは基本的にベジタリアンで、ケールやビーツ、ベリーを使ったジュース作りは欠かさない。何年も変わらぬそのスリムなボディの秘密を聞いてみると、「やっぱりヨガね。朝6時に起きてヨガをするでしょ? エネルギーが湧き出て1日の始まりに最適なの。私にとっては薬のようなものよ」と教えてくれた。
ミッシーもヨガを行うほか、もっぱら街を歩くことがエクササイズだと言い、ジムに足繁く通うタイプではない。「盲目的にストイックになるなんて、つまらないじゃない! 肌のためにオーガニックで質のよい食材を選ぶようにしているけど、もとはウィスコンシン出身よ? たまにはピザだって何だって食べるわ!」
屈託なく笑いながらふたりが口を揃えて語るのは、バランスが重要ということ。「私たちは修行僧じゃないんだし、楽しんだほうが絶対いい。どうやって体調を整えるか、維持するかってことは自分自身がよくわかっているはず」とRIEは強調する。「ボディが健康じゃなきゃマインドも健康になれないもの。朝パッと起きるとまた違う1日になっていて、今日何が起こるかはわからないじゃない? それをどう考えるのかが幸せの鍵だと思うの。ダイアモンドも磨かないと光らないように、うまく自分とつきあうっていうマインドが何より大事」

“歳を重ねる楽しさ、そして誇り”

自分のからだに耳を傾け、無理なく楽しみながら健康的な生活を送るRIEとミッシー。もちろん彼女たちにだってそばかすやシミはあるけれど、それを隠して年齢を偽ることは決してしない。内から放たれる芯の強さが、そんな加齢のサインまでも輝かせて見せるのだ。エイジングについてRIEに聞いてみると、「歳を重ねるにつれて、より自信がついて精神的に強くなるのよ。18歳の肌やボディは素晴らしいけれど、今の自分に対してコンフォタブルであれば戻りたいなんて思わないわ」ときっぱり。ミッシーも、「歳を取るとともに色々なことが起きるけれど、実際に自分が成長していれば、数字をリアルにとらえられるはず。私は39歳っていうこの年齢が好きよ」
今日も明日も、そして10年後も、きっとふたりは同じことを語るはず。背伸びしたり若作りしたりせず、今の自分にとってベストなコンディションを追求する。そうして真摯に自分と向き合うRIEとミッシーこそ、THREE AIMINGが描く美しい女性像なのだ。

RIE OMOTO(リエ・オオモト)
THREE グローバル クリエイティブディレクター。NYを拠点に世界で活躍する、現代を代表するメイクアップアーティストの一人でもある。出身の岡山から単身で渡仏し、20代で早くもパリにてその才能を開花。ピーター・リンドバーグやスティーブン・クラインなどトップレベルのファッションフォトグラファーから指名を受ける。その後ニューヨークに拠点を移し、VOGUE、ELLE、NUMEROをはじめとする国内外のモードマガジンにて、表現力と吸引力に満ちたメイクを発表。写真家のソフィア&マウロ(THREEのビジュアル撮影も担当)や、パメラ・ハンソン、サラ・シルヴァなど、著名なアーティストとのコラボレーション作品も後を絶たない。


Missy Rayder(ミッシー・レイダー)
アメリカ・ウィスコンシン州出身のファッションモデル。10代でモデルデビューを果たすやいなや、姉のフランキーとともに“レイダー姉妹”としてモードファッションシーンを圧巻。インテリジェンスを感じさせる凛としたルックスが、スティーブン・マイゼルやクレイグ・マックディーンら著名写真家から支持され、VOGUE、Harper’s Bazaar、V Magazineといったファッション誌に登場するほか、Chloe、Burberry、Balenciagaなどトップブランドのランウェイショーやキャンペーンで活躍。20年以上もの長いキャリアを誇る稀有なスーパーモデルでありながら、2016年には壁紙のブランド「Penumbra Obscura」をアーティストの夫と立ち上げ、ホームインテリア界でも注目を浴びている。