
「いつか買ったメイクブラシ、使い方がわからなくて持て余している……」という方はいらっしゃいませんか?
今回のFeaturesでは、一度は基本を抑えておきたい「メイクアップブラシの正しい使い方」を詳しく解説。アーティストと職人のこだわりが詰まったブラシを使いこなせれば、メイクの仕上がりに驚くほどの差が生まれますよ!
ファンデーションブラシの使い方
リキッドのファンデーションは手でつけることもできますが、ブラシでつけることによって毛穴の凹凸をより目立たなくさせることができます。
〈使用アイテム〉
1. 手の甲の上で、ブラシの先にファンデーションをなじませます。内側の毛にもしっかりとリキッドを行き渡らせましょう。このとき、一度にファンデーションを含ませすぎないように注意。一度に含ませる量の目安は1/2プッシュ分ほどです。
2. 頬の広い部分に、3本線を描くようにファンデーションを広げます。
3. ブラシを肌に垂直に立て、毛先全体が肌に当たる角度にセット。
下から上に向かって、ブラシをクルクルと回しながらファンデーションを肌になじませます。空気を含ませながらふわっと仕上げるイメージで。鼻筋や細かい部分も、毛先が肌に垂直に当たる角度にブラシを持ってなじませます。
〈Advice from Artist〉
リキッドファンデーションをブラシでつけると、仕上がりにエアリー感が増し、うす付きだけれどふわっと整った印象に。洋服と同様にベースメイクを軽く仕上げたい春~夏場には、特におすすめの方法です。
フェイスブラシの使い方
フェイスブラシを肌にすべらせることで、ファンデーションやルースパウダーの粉がムラなくならされ、すべすべした滑らかな肌に。THREEのアシンメトリーな形のブラシは、顔に当たる毛先の面積が大きく、1枚の布のように均一な肌に仕上げます。
〈使用アイテム〉
1. ブラシの毛先にルースパウダーを含ませます。表面だけでなく、ブラシの内側にも粉をしっかり含ませることがポイント。
2. 毛先全体が肌に当たる角度にブラシをセットして、皮脂が出やすいTゾーンからパウダーをつけていきます。
3. 頬の広い部分には、毛先が肌に当たっていることを意識しながら、ジグザグにブラシをすべらせて。2往復ほどすると、肌にツヤ感が増します。
4. 眉の中や、眉の上、髪の生え際~こめかみ、鼻の脇や目の下など、細かい部分はSサイズのフェイスブラシでトントンと抑えるようにパウダーをなじませます。このひと手間で、メイクの持ちが格段にUP!
〈Advice from Artist〉
ブラシをすべらせるときは、限りなく優しいタッチで。一度で粉をつけきろうとするのではなく、ごく薄いベールを肌に2枚まとわせるイメージで、毛先を2往復ほどさせて仕上げましょう。
チークブラシの使い方
「チークをつけるのは難しい」という声をよく聞きますが、チークブラシを正しく使えば実は簡単。チークブラシの形そのものが、“チークが肌に自然になじむように”設計されているからです。
〈使用アイテム〉
1. ブラシの毛先全体にチークを取ります。毛の側面には粉をつけないように注意。
2. 手の甲かティッシュの上にブラシを軽く押し当てるようにして、粉をブラシの内側まで含ませます。
3. 頬の笑ったときに高くなる位置にブラシの毛先を当て、頬骨に沿って顔の外側にブラシを滑らせます。
〈Advice from Artist〉
毛先についた粉で色をつけるのではなく、ブラシをすべらせるたびに内側から少しずつ出てくる粉で、グラデーションを描く。それが、正しいチークのつけ方です。
ブラシをすべらせるときは、毛先を肌に当てながら、ごく軽い圧をかけて。チークブラシの毛先は両端が少し短くなっているので、頬の立体感にちょうどよくフィットしますよ。
「ブラシの構造には、すべて意味がある」とアーティストは言います。すべての使い方に共通するポイントは、「毛先が向いている面、すなわち角度がある面を肌に当てる」ということ。
これまで何気なくブラシを使っていた方は、「毛先が肌に当たっているか」を確認しながらメイクをしてみると、今までよりさらに美しい仕上がりを体験できるかもしれませんね!
次回は「洗練された表情を描く、アイブラウ・アイカラー・リップブラシの使い方」をお届けします。どうぞお楽しみに!