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「植物を育てよう」

Features006「植物のチカラ」。3回目の今回は、日常生活で植物を楽しむ方法についてご紹介します。お話を聞いたのは、前回と同じく造園家でイラストレーターの大野八生さん。暮らしの中に植物を取り入れたいけれど、忙しいから枯らしてしまいそうだし、知識がないし、なんて躊躇しているのはもったいない! 気軽にトライするところから、植物との暮らしは始まります。

 

庭づくり、最初の一歩

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まず考えたいのは、「その場所に合った植物を選ぶこと」。自分の庭やベランダは日当たりが良いのか、悪いのか。湿気の多い場所なのか、風通しがよいのか。周りの環境を見てみましょう。土のある庭であれば、土の状態を見て改良が必要なのかどうかを確かめましょう。近所の園芸店などで、自分の庭の状況を相談してみるのもひとつの手です。また、自分がどのぐらい庭に時間をかけられるかも考えてみてください。仕事が忙しいのに、手間暇がかかる植物を植えてしまったら大変です。

 

室内で植物を楽しみたい人は?

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室内の場合、室外ほど日当たりや風通しが良くない場合が多いでしょう。そういった場合におすすめなのは、たとえば熱帯の森の下の方に生えているような植物。ポトス、アイビーやシダ類など、日陰でも育ってくれる植物はいろいろあります。鉢植えで買ってきて試してみましょう。一鉢買ってみて育てていくと、「この植物はこの場所に合うんだな」、「合わないな」というのがわかってきます。

 
自分の「手入れの仕方」を知ろう

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水を頻繁にあげるのが好きだったり、そうではなかったり。植え替えの手間を惜しまずにできたり、そこまででもなかったり。人によって「手入れの仕方」は異なり、それにより人と植物の相性の良し悪しが分かることもあります。たとえば、水をあげるのが好きな人が乾燥を好むローズマリーを育てると、根腐りさせてしまうことも。育てながら、自分にはどんな「手入れ癖」があるのかを考えてみてください。また、植物を育て始める時期は、春か秋がおすすめです。冬と夏は植物が成長しづらい時期。逆に、春と秋は植物が元気に成長するので、その植物の特長がわかりやすい時期でもあります。

植物のある暮らし in NY

こちらは、THREEのメイクアップ クリエイティブ ディレクターRIE OMOTOのNYの自宅。お気に入りの鉢植えが集まれば、愛しい手作りガーデンの出来上がり! 空になったTHREEのボトルに植物を飾るなど、グリーンのインテリアも自由な発想で楽しんでいる模様。

もっと植物を身近に感じるために、おすすめの本

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(左から)
『園芸図鑑―花や野菜いっぱいの庭づくり(Do!図鑑シリーズ)』(文・さとうち藍、絵・藤枝つう、佐野裕彦/福音館書店)
「庭づくりなどでお世話になった方へプレゼントすることが多い一冊。児童書ですが丁寧に植物や庭づくりについて書かれていて、大人が読んでもとても楽しめます」

『ハーブの写真図鑑―オールカラー世界のハーブ700(地球自然ハンドブック)』(レスリー・ブレムネス/日本ヴォーグ社)
「どこから読んでも楽しい一冊。身近なハーブや街路樹、草花をどんな風に使えるかがわかります」

『ミミズと土』(チャールズ・ダーウィン/平凡社)
「ミミズは土を耕してくれるとても素敵な生き物。人とミミズの関係から、いろいろなことを学べる一冊です」

『世界を、こんなふうに見てごらん』(日高敏隆/集英社)
「動物行動学者、日高敏隆氏の晩年の著書。生き物と自然の見方がユニークに書かれていて、これから大人になる子供たちに向けて、生きてゆくヒントをしなやかに伝えてくれています」

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(左から)
『夏のクリスマスローズ』(大野八生/アートン新社)
「雑誌で連載していたエッセイをまとめた一冊です。街の中にある植物のエピソードを書いています」

『盆栽えほん』(大野八生/あすなろ書房)
「子ども向けの絵本ですが、盆栽の初心者の方にも基本の育て方などをわかりやすくお伝えします」

全3回を通してお話を伺った大野さんは、とても自然体な雰囲気を持っている女性。普段から植物と向き合っていると、こんなに優しいオーラに包まれるのかと驚きました。忙しい日常の中でも、植物をもっと身近に感じて、ゆったりと流れる心地よい時間を大切にしていけたらいいですよね。みなさんは日常の中で今、どんな「植物のチカラ」を、どのように感じていますか?

次回のFeaturesでは、「夏を快適に過ごすヒント」をお届けします。どうぞお楽しみに。