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「この夏いきたい、国内外温泉地」

Features 「『美旅』のススメ」の1回目では、温泉ビューティ研究家の石井宏子さんに、温泉をめぐる醍醐味と美容を考えた温泉の選び方を教えていただきました。第2回目の今回は、この夏おすすめの国内外温泉についてお話を伺います。

国内「湯めぐり」の旅。

まずご紹介するのは、ぐるっと湯めぐりができる神奈川県の箱根温泉郷。箱根には17の湯があると言われていて、泉質の異なる湯をめぐることで様々なビューティを網羅できます。

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スキンケアで例えるならば、クレンジング、洗顔、化粧水、そして保湿と最適な順序があるように、温泉にも泉質を指標にした最適なめぐり方があり、箱根の温泉めぐりなら、おすすめの順番は以下のようになります。
まずは、「箱根湯本温泉」のアルカリ性の温泉や炭酸水素塩泉で肌の汚れを落として、スベスベに。続いて、「湯の花温泉」や「芦之湯温泉」の硫黄泉で血行を促進して、代謝アップとデトックスをサポート。カラダの内側からも美肌に導きます。
さらに続いて、大涌谷から温泉を引いている「強羅温泉」や「仙石原温泉」のエリアへ。ここで湧く硫酸塩泉はうるおいを補給して、肌をしっとりと落ち着かせてくれます。肌の乾燥やシワなどが気になる方にもおすすめです。
最後の仕上げには、「宮ノ下温泉」や「大平台温泉」。こちらの塩化物泉は、塩の働きで肌を薄いベールのように包んでくれるので、保温や保湿が期待できます。

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このように異なる泉質の温泉を湯めぐりができる温泉地なら、熊本県の黒川温泉もおすすめです。女性が好むかわいい宿もたくさんあるので、宿で過ごす時間もおたのしみください。

個性豊かな海外の温泉。海外にもさまざまな温泉があります。最初にご紹介したいのは、台湾。温泉地がたくさんあり、日本の温泉スタイルと同様、裸で入浴できる温泉もあります。中でも、台北市内から車や地下鉄などで1時間ほどで行くことができる烏来(ウーライ)地区の「烏来温泉」はおすすめ。トロトロとした肌触りの炭酸水素塩泉は、肌をツルツルにしてくれます。features004_2_image_2

烏来の温泉街はとても賑やかで、散策やお買いものを楽しんだり、台湾の原住民・タイヤル族の薬草を使った料理もたのしめます。

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また同じく市内から鉄道を使って50分ほどで行ける「北投(ペイトウ)温泉」は、血行を促進してデトックスが期待できる硫黄泉。シミ・くすみ対策にもおすすめです。

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ヨーロッパでおすすめしたいのは、先日訪れたスイスの「テルメ・ヴァルス温泉」。チューリッヒから鉄道で数時間、さらに駅から路線バスで40〜50分走ると、スイスを代表する建築家・ピーター・ズンドー氏が設計した温泉施設とホテルが併設された「テルメ・ヴァルス」が山奥に現れます。光と影が生かされたデザイン性の高い建築美はもちろんのこと、温度や入り方が異なるさまざまなお風呂があるなかで、石の素材が使われた大きな露天風呂には心を打たれました。お湯に浸かっていると、そこから望むダイナミックな岩壁と同質の素材を使ったお風呂の一体感によって、温泉が大自然の一部であることを実感できます。地球と一体化することが温泉旅の醍醐味であることを想起させてくれる素晴らしい場所でした。

 

<豆知識>美と健康をサポートする温泉の入り方
①温泉に入る準備が大切。入る前に必ず水分補給をし、からだの巡りをよい状態にしましょう。そしてこれから入る温泉を桶にくんで、かけ湯をたっぷりと。足先など心臓から遠いところから湯をかけて、肌とからだの準備運動をします。からだがお湯に慣れたと感じた瞬間が、温泉に入ってよいタイミングです。
②効果的な入り方は、3回の分割浴。ホルモンバランスや免疫をアップさせるには、カラダの深部を温めることが大切。湯気が3本立つ温泉マークのように、ほどほどに3回に分けて入る分割浴がおすすめです。額がじわっと汗ばんできたら、お湯から上がって景色を見たり、部屋に戻って休むようにします。
③入る時間帯でも効果が変わる。午前中は食事前の入浴がおすすめ。内蔵が活性化され、朝食後のスムーズな排出をサポートできます。午後は燃焼に向かう時間帯なので、入浴によって代謝を上げることでダイエットをサポート。夜の入浴では、からだを休息やリラックスに向かわせることができます。どの時間帯に入ってもお湯から上がったら、30分から1時間ほど休息をとること。水分をとり、からだを冷やさないようにして、景色をながめたり畳の上で大の字になったりと、思い思いの方法でくつろぎましょう。

 

次回は、旅上手な人たちの「私がいつも旅にもっていくもの」をご紹介します。どうぞおたのしみに。