• #043_1「開発の舞台裏。メイクアップブラシができるまで」
  • WEDNESDAY, 12th JULY, 2017

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メイクをするときに使うブラシ。色や輝きのモトとなるものではないけれど、道具の良しあしや使い方がメイクの仕上がりを左右するのは、プロも素人も一緒です。

「THREEのメイクの質感は、THREEのブラシで一層引き立つんです」とアーティストたちが口を揃えるそのブラシは、いったいどのようにして作られているのでしょう? そして、その正しい使い方やお手入れ方法とは?
今月のFeaturesでは、美しいメイクの陰の立役者「メイクアップブラシ」について、たっぷりお届けします。


日本のメイクブラシは“筆”にルーツあり

古くから日本人は筆を使い、躍動的な書をしたためたり、繊細な日本画や日本人形の表情を生み出したりしてきました。この「書く」あるいは「描く」ための筆こそが、現代の日本産のメイクアップブラシ(化粧筆)のルーツです。

線の強弱、墨のツヤ感、色彩のグラデーションなど、「塗る」にとどまらない「書く・描く」という繊細な技巧が、今なお職人の手仕事を通じて1本1本の中に生きています。


“化粧品のための”化粧筆

「どんなによいブラシでも、化粧ができなければ道具としての役割は果たせませんから」とは、化粧筆の職人の言葉。
どのような毛を使って、どのようにブレンドし、長さ・形・かたさはどう仕上げるのか……。それらはすべて、“何の商品のためのブラシか”によって決まると言います。

また、ブラシにも「粉付きの良いブラシ」や「ぼかすのが得意なブラシ」など、それぞれキャラクターがあるため、メイクのトレンドによって変化していく場面もあるそうです。

RIE OMOTO(THREE グローバルクリエイティブディレクター)も、ブラシには人一倍のこだわりが。THREEの様々なメイク商品に合わせて、これまで斬新なアイディアのブラシを多く開発してきました。


たとえば、ブラシの中心が凹んでいるストラクチャードファンデーションブラシや、槍のような形をしたリップブラシ、左右非対称な形をしているフェイスブラシ。もはや“ブラシを超えているブラシ”と言っても過言ではないブラシが、THREEからたくさん生み出されてきたと開発者は言います。

「最初にアイディアを聞くときはいつも驚きますが、メイクアップアーティストの希望と化粧筆づくりの技術が重なり合って形になっていくと、『こういうことか!』と感動が生まれますね。今までにない化粧筆、今までにない使いやすさだな、と。私たちも胸をときめかせながら開発しているんですよ」(メイクアップブラシ開発担当者)


妥協のない毛質

「良い毛はつややかで、肌に吸い付くような毛質をしています。キューティクルが整っていて、その凹凸が絶妙にメイクパウダーをキャッチ(粉含み)&リリース(塗布)するのですが、実は“リリース”の部分がとても大事。少しずつ粉をのせて、グラデーションをつくりながら肌になじませられるブラシが理想的なんです」

そのために選毛や精毛と呼ばれる工程で質の良い毛を選び、丁寧に加工することはもちろん、最適な毛の状態にバランスを整えるため毛のブレンドにも手間をかけます。
同じ種類の毛でも微妙に手触りが異なる可能性があるので、工房には常に十分な毛のストックがあり、それらを適宜ブレンドして安定したブラシのクオリティを保っています。


毛先を損なわないための手作業

化粧筆づくりは、良い毛が揃えば良いものができるというほど単純ではありません。繊細でとろけるような肌触りは、「逆毛取り」という職人の手作業から生み出されています。
逆毛取りとは、束にした毛の先に「半差し」という道具を当て、逆毛(毛先ではない方が上に来ている毛)や切れて毛先が失われている毛を排除していく作業です。

「毛先を削ったり傷めたりしないために、半差しの刀は横ではなく縦に切るように細かく動かして、少しずつ丁寧に作業します。時間は掛かりますがこの日本の筆づくりの伝統技が、化粧筆の繊細な毛先と肌触りの秘訣。毛先を大事に、それが私たちのこだわりです


ブラシの形成も職人の手作業

驚くことに、THREEのブラシの多くが職人の“指”によって形成されています。
最初は「コマ」と呼ばれる手作りの木型に毛を入れて、基本的な形を作ります。次に毛束の根元をくるっとしばり、そこから指を使って最終型に整えていきます。毛先を大事にするために、化粧筆の先端は決してカットしません。
「化粧筆の毛先は可愛いくなくてはね」という熟練の職人の言葉からは、化粧筆に対する愛を感じますね。


1本のメイクアップブラシができるまで、原毛の選出・精製・ブレンドからはじまり、ブラシ部分の形成、コーミング、逆毛取り、再形成、金具止め、検品作業など、そのすべての工程は人の目と手を通して行われています。

そんなブラシを使うということは、その工程に携わったすべての人たちの“目と手”を借りて化粧をすることに等しいことのかもしれません。
みなさんもこだわりのメイクアップブラシを使って、ぜひ“プロの手”を通したメイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。

次回は「メイクのレベルが格段に上がる、ブラシの正しい使い方」をお届けします。毎日のセルフメイクに役立つポイントの解説に、ぜひご期待ください!



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しなやかに生きる洗練された大人の女性たちへ

THREE─「3」は、「創造」の象徴。また、相反する2つのものを組み合わせることで、3つめの新しい価値を創造すること。

「THREE TREE JOURNAL」とは、そんな創造力を持ち合わせた「しなやかに生きる洗練された大人の女性」たちに向けて、五感を刺激し、豊かな感性を育む、新しいウェブジャーナルです。

THREEがもつ世界観やイメージを通して、感性を揺さぶり、語りかけ、共感、共鳴することで、THREEというブランドをより身近に感じていただくための試みであり、読者自らが興味を開拓し、アクションを起こすきっかけとなるようなコンテンツをご紹介していきます。

関わる人々が、自分自身をより高めることができる場のひとつとして、お互いの価値観を共有し、関係性を深めてゆくことを目指す「THREE TREE JOURNAL」を、どうぞお楽しみください。

To sophisticated adult women who live elegantly

Three—’3′ is a symbol of ‘creation’. It is the creation of a third new value by combining two contradicting things.

“THREE TREE JOURNAL” is new web communication contents for ‘sophisticated adult women who live gracefully’ possessing such creativity, where they can cultivate their rich sensitivity and stimulate their five senses.

It is an attempt to have them feel the THREE brand more closely through every expression, image and world view that THREE has by the brand, participating creators and users stimulating each other’s sensitivities, talking, identifying and relating. We’ve prepared contents as a springboard where the users themselves can develop new interests and take action, and generate reciprocal communication.

Please enjoy “THREE TREE JOURNAL” where we aim to deepen relations and share each other’s values as a place where those involved can cultivate themselves.

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