CLOSE


美しい、を知るまでに。

beautyrelay

ひとつの言葉を正確に位置付けようとする時には、対局にあるもの、あるいは、比較する対象を考える。

醜さとは。あるいは、きれい、とは。かわいい、とは。近いようで遠い形容をたくさん集める。たくさん集めて、その時々の情景を思い浮かべる。そうしていくうちに、ぼんやりと輪郭ができていく。その輪郭をゆっくりとなぞって、中心にあるものは何かを探っていく。違いを探っていく。表面的な、言葉の役割を探る。

形容というものは恐ろしい。ひとつの出来事を、翻訳する作業になる。その作業が自分の能力を如実に測る。無意識的に、みんな少しずつ、世界を翻訳していく。

どの言葉にも少しの疑問が残る。教育を通して他人から得たものだからか。学校で習う、という意味ではなく、社会の共通認識として、役割分担されたものとして。けれど違和感を感じながらも、あまりにも便利に、簡単に、周りにあるので、ついつい軽率に使ってしまう。真価がその度に、曖昧になる。かわいいは最早、挨拶代わりの言葉程度かもしれない。そういったことはもうやめようと思う。なんだか恥ずかしくなってしまうから。純粋に自分が、何かを置き換えたい時に、出来事や、感じ方、心の動きのようなものを、正確に書き出してみようと思う。

思い出して、もう一度その時に戻ってみる。

メタリックなビルに反射する夕陽を前に、呆然と立ち尽くす。この光の中に居たい。屈折したオレンジ色のフィルターが自分にかかる。目の前の空気もうっすらと色づいている。
食事をしながら、人の目に映るキャンドルの灯りに、目を奪われる。目の潤いに火が映る。水の中の炎を、その揺れる火を、次はどうなるのか、ずっとずっと見ていたい。
窓から吹き込む柔らかな風に、カーテンの揺れを感じながら目をとじる。布が膨らむ音に合わせて、肌をさらさらと風が撫でていく。涼しいね、と、初めて使う頃のこと。
小さなスズメが道路に降りて、一瞬でミミズをくわえて飛び去っていく。瞬間的に、生命の連鎖を想起する。世界の秘密を見たような、胸のときめき。

もう少し味わっていたい、この気持ちの高揚。どれもが、どこかひとつの線で結ばれている。この線を感じた時、どんな言葉に置き換えよう。世界を翻訳したい。そんな時に使う言葉。そんな時に感じる言葉。

もしかしたら、感じるよりも早く、目が合った瞬間に本能に結ばれて口に出してしまうかもしれない。
反射は自分を映す鏡。

それが私の、美しい。


beautyrelayphotograph by Shun Wakui

2017.June.22(Thu)

– THREE QUESTIONS –

Q1 人間としての「美しさ」は、どんなところに表れると思いますか?

A1 人間としての、美しさ、は、心や、容姿や、仕草に表れます。眼差しひとつが美しい人もあります。声が美しい人もあります。美しさ、は限定的なものではなく、たくさんたくさん溢れているのだと思います。スポーツ選手のフォームにだって、文字を書く筆の運びにだって、人間としての、美しさ、は表れます。ただ、そういったコミュニケーションを果たすものにのみあるのではなく、他人が感じ取るのは難しい部分にもあります。当人の中にだけ存在する、美しさ、が確実にあります。

Q2 パーティーのときや大切な人に会う前日など、「美しい自分でありたい」オケージョンの際に、必ずとる行動や習慣は?

A2 シチュエーションに対して、適当であることを大事にしています。特別なオケージョンの場合は特に、違和感を失くすことが美しさに繋がると思います。装いだけではなく、存在がノイズになることを避けます。もちろん一例です。単純に、よく眠ることなど、健康的であることがベースにはあります。

Q3 お気に入りのTHREEのアイテムと、その理由を教えてください。

A3 前回答の、よく眠る、に通じますが、気持ちが昂ぶっている時に、THREEのコンディショニング SQ オイルを数滴手のひらに取り、ぐっと深呼吸して香りを取り込んで、肌になじませてから眠りにつくと、よく眠れるので重宝しています。自然由来の原料のみではなく、化学成分をバランスよく配合しているところに安心感を持ちます。継続して使いたいアイテムです。




越智 康貴さんのお気に入りアイテム一覧

・THREE コンディショニング SQ オイル

〈越智 康貴 OCHI YASUTAKA〉

フローリスト / 文筆業。2011年に、フラワーショップ"DILIGENCE PARLOUR"をスタート。現在は表参道ヒルズに店舗を移し、運営中。様々な媒体にショートストーリーやエッセイなどの書下ろし作品を寄稿。 www.ochiyasutaka.com

CLOSE

Latest Topics
木下 みのりさん(1)

THREE Lovers

#165 木下 みのりさん(1)

#043_2「毛穴レスな肌に磨き上げる、メイクアップブラシの正しい使い方。」

Features

#043_2「毛穴レスな肌に磨...

3月3日、SAKURA咲く

THREE's Eye

3月3日、SAKURA咲く

入浴は心・体・肌の万能薬

Seasonal Beauty Method

入浴は心・体・肌の万能薬

ABOUT
THREE TREE JOURNAL

しなやかに生きる洗練された
大人の女性たちへ

ALL CONTENTS

美の感性を刺激する
コンテンツ一覧
close

ABOUT

しなやかに生きる洗練された大人の女性たちへ

THREE─「3」は、「創造」の象徴。また、相反する2つのものを組み合わせることで、3つめの新しい価値を創造すること。

「THREE TREE JOURNAL」とは、そんな創造力を持ち合わせた「しなやかに生きる洗練された大人の女性」たちに向けて、五感を刺激し、豊かな感性を育む、新しいウェブジャーナルです。

THREEがもつ世界観やイメージを通して、感性を揺さぶり、語りかけ、共感、共鳴することで、THREEというブランドをより身近に感じていただくための試みであり、読者自らが興味を開拓し、アクションを起こすきっかけとなるようなコンテンツをご紹介していきます。

関わる人々が、自分自身をより高めることができる場のひとつとして、お互いの価値観を共有し、関係性を深めてゆくことを目指す「THREE TREE JOURNAL」を、どうぞお楽しみください。

To sophisticated adult women who live elegantly

Three—’3′ is a symbol of ‘creation’. It is the creation of a third new value by combining two contradicting things.

“THREE TREE JOURNAL” is new web communication contents for ‘sophisticated adult women who live gracefully’ possessing such creativity, where they can cultivate their rich sensitivity and stimulate their five senses.

It is an attempt to have them feel the THREE brand more closely through every expression, image and world view that THREE has by the brand, participating creators and users stimulating each other’s sensitivities, talking, identifying and relating. We’ve prepared contents as a springboard where the users themselves can develop new interests and take action, and generate reciprocal communication.

Please enjoy “THREE TREE JOURNAL” where we aim to deepen relations and share each other’s values as a place where those involved can cultivate themselves.

close
Popup navigation for smartphones.